椎骨のつながり of 脊髄外科ジャーナル



脊髄外科を新たな観点から見直していきたいと考えています



椎骨のつながり

ひとつひとつの椎骨は椎間板や靭帯などにより結びつけられて脊柱としての働きをするような仕組みになっています.蛇を思い浮かべても容易に理解できますが,脊柱は脊髄を保護する働きばかりでなく移動のための運動器としての働きも持っています.そして,動く場所が変形しやすく,変形すると脊髄や神経を圧迫するようになります.

前方に存在する椎体は椎間板によりそれぞれが結びつけられています.椎間板は弾力性を持つこんにゃくゼリーのような髄核とそれを覆う麻袋のような線維輪から成り立っており,脊柱に可動性を与えます.そして,線維輪が裂けて髄核が脱出する病態を椎間板ヘルニアと呼びます.

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後方に存在する椎弓は,椎弓の両脇に存在する椎間関節により結びつけられていると同時に,椎弓の間は黄色靭帯でつながっています.
また,横から見ると,椎体ー椎間板ー椎弓根ー椎間関節ー椎弓根に囲まれて小さめの穴が形作られています.この穴を椎間孔と呼び,脊髄から出現した脊髄神経が通過しています.

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